洋楽日和

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『I'm Still Standing』エルトン・ジョン 歌詞和訳|『アイム・スティル・スタンディング』Elton John

今回は、Elton John(エルトン・ジョン)の

  • I'm Still Standing(アイム・スティル・スタンディング

の歌詞を和訳します。

タイトルの意味は「俺はまだ立っている」ということですが、自分を打ちのめした失恋相手に向かって「俺は負けちゃいない、まだやられてないぜ」と高らかに再起を宣言する内容となっていますね。

印象的なサビで、映画『ロケットマン』でこの曲を好きになった若者も多いのではないでしょうか。


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単純に恋愛の曲とも読めますが、70年代後半からエルトン・ジョンは音楽活動の停止、同性愛者であることを公表、作詞者バーニー・トーピンとのタッグを解消など。

音楽業界の荒波に飲まれながら様々な苦難を乗り越え、その先で80年代バーニー・トーピンと再びタッグを組み直し、また新たに曲を生み出し始めます。

こういったエルトン・ジョン自身の人生の流れを知ったうえで、この曲を聞くとまた違った解釈が可能かもしれませんね。

Elton John(エルトン・ジョン)とは?

Elton John(エルトン・ジョン)は、イギリスのミュージシャン、シンガーソングライター。

1969年にソロ・デビューし、翌年1970年に『僕の歌は君の歌」でヒットする。

作曲は自身によるものだが、作詞に関してはデビュー以降バーニー・トーピンが担当している。

70年代の全盛期を追えて、80年代後半から90年代前半にかけては楽物依存症やアルコールで苦しむ日々を送っていた。

が、依存症を乗り越えて90年代後半には映画『ライオン・キング』のサントラなど多くの仕事で成功している。

グラミー賞は5回受賞、34回ノミネーションされている。

I'm Still Standing(アイム・スティル・スタンディングという曲

I'm Still Standing(アイム・スティル・スタンディングは、1983年に発表されたエルトン・ジョンの楽曲。

1983年のアルバム「Too Low for Zero

Too Low For Zero (Remastered 2016)

Too Low For Zero (Remastered 2016)

  • UMC (Universal Music Catalogue)
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」に収録されていて、シングルリリースもされた。

カナダとスイスで1位、イギリスのシングルチャートでは4位を獲得した。

作曲はエルトン・ジョン、作詞はバーニー・トーピンが務める。

MVはフランスのカンヌとニースで撮影されたため、冒頭でフランス国旗が強調されている。


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I'm Still Standing(アイム・スティル・スタンディングの歌詞

You could never know what it's like
Your blood, like winter, freezes just like ice
And there's a cold, lonely light that shines from you
You'll wind up like the wreck you hide behind that mask you use

And did you think this fool could never win?
Well look at me, I'm a-coming back again
I got a taste of love in a simple way
And if you need to know while I'm still standing
You just fade away

Don't you know I'm still standing better than I ever did?
Looking like a true survivor, feeling like a little kid
And I'm still standing after all this time
Picking up the pieces of my life without you on my mind

I'm still standing (yeah, yeah, yeah)
I'm still standing (yeah, yeah, yeah)

Once I never coulda hoped to win
You starting down the road, leaving me again
The threats you made were meant to cut me down
And if our love was just a circus, you'd be a clown by now

You know I'm still standing better than I ever did
Looking like a true survivor, feeling like a little kid
And I'm still standing after all this time
Picking up the pieces of my life without you on my mind

I'm still standing (yeah, yeah, yeah)
I'm still standing (yeah, yeah, yeah)

Don't you know that I'm still standing better than I ever did?
Looking like a true survivor, feeling like a little kid
And I'm still standing after all this time
Picking up the pieces of my life without you on my mind

I'm still standing (yeah, yeah, yeah)
I'm still standing (yeah, yeah, yeah)

I'm still standing (yeah, yeah, yeah)
I'm still standing (yeah, yeah, yeah)

I'm still standing (yeah, yeah, yeah)
I'm still standing

I'm Still Standing(アイム・スティル・スタンディングの歌詞和訳

どんな感じか お前にゃ絶対わからない 

まるで冬のようさ 血は氷のように凍って

寒々とした孤独な光が お前から放たれてるのさ

終いにゃ隠すみたいだぜ いつもの仮面の裏にその残骸をな

思ってたんだろ? こんなバカが勝つことはあり得ないって

なぁ 見ろよ 俺はまた戻ってきたぜ

シンプルなやり方で 愛の味を知ったのさ 

知りたがっても 俺はまだ立ち続けてるから

お前はただ消え去るだけさ

わかるだろ? 俺はまだ立っている 前よりもずっと強く

まるで本物のサバイバー 小せぇガキの気分だよ

俺はまだ立っている 今になってようやくな

お前なんて頭から追い払って 人生のカケラを集めてんだ

俺はまだ立っている

俺はまだ立ってるぜ

以前は 勝とうだなんて願いもしなかった

お前は前に進んでいったよな 俺を置き去りにして

そうやって俺を脅して 嘲るつもりだったのさ

もし俺たちの愛がただのサーカスなら 今はお前がピエロだな

サビ繰り返し

和訳のチェックポイント(単語・文法の解説)

以下、和訳のチェックポイントをまとめておく。

You could never know what it's like

どんな感じか お前にゃ絶対わからない 

Your blood, like winter, freezes just like ice

まるで冬のようさ 血は氷のように凍って

And there's a cold, lonely light that shines from you

寒々とした孤独な光が お前から放たれてるのさ

You'll wind up like the wreck you hide behind that mask you use

終いにゃ隠すみたいだぜ いつもの仮面の裏にその残骸をな

単語は

  • freeze「凍る」
  • wind up「終わる、終了する」
  • like「~のようだ」
  • wreck「残骸、難破船」
  • mask「仮面」

「lonely light(that shines from you)」の「that」は関係代名詞(shinesは「輝く」という同士の三人称単数形)である。

「you」がどれほど心の冷たい人間か(そしてお前はそれを自分で理解していない)ということが比喩的に表現されている。

And did you think this fool could never win?

思ってたんだろ? こんなバカが勝つことはあり得ないって

Well look at me, I'm a-coming back again

なぁ 見ろよ 俺はまた戻ってきたぜ

I got a taste of love in a simple way

シンプルなやり方で 愛の味を知ったのさ 

And if you need to know while I'm still standing

知りたがっても 俺はまだ立ち続けてるから

You just fade away

お前はただ消え去るだけさ

単語は

  • fool「愚か者、馬鹿」
  • a taste of「~の味」
  • fade away「消え去る」

「if you need to know(a taste of love in a simple way)」と考えて、どうやって俺が(お前の知らないシンプルな方法で)愛を知り、復活したのか知りたいかもしれない(=また俺に近づこうとするかもしれない)

でも、俺は立ち続けてる(決してお前には負けない)

だから、お前は退散するしかないんだよという意で解釈した。

Don't you know I'm still standing better than I ever did?

わかるだろ? 俺はまだ立っている 前よりもずっと強く

Looking like a true survivor, feeling like a little kid

まるで本物のサバイバー 小せぇガキの気分だよ

And I'm still standing after all this time

俺はまだ立っている 今になってようやくな

Picking up the pieces of my life without you on my mind

お前なんて頭から追い払って 人生のカケラを集めてんだ

単語は

  • better than~「~より良く」
  • look like「まるで~だ」
  • feel like「~のように感じる」
  • after all this time「今となって、久しぶりにやっと」
  • pick up「拾う」
  • without「~なしで」

である。

Once I never coulda hoped to win

以前は 勝とうだなんて願いもしなかった

You starting down the road, leaving me again

お前は前に進んでいったよな 俺を置き去りにして

The threats you made were meant to cut me down

そうやって俺を脅して 嘲るつもりだったのさ

And if our love was just a circus, you'd be a clown by now

もし俺たちの愛がただのサーカスなら 今はお前がピエロだな

単語は

  • once「かつては」
  • coulda「could have 過去分詞」省略
  • hope to「~したいと望む」
  • threat「脅威」
  • be meant to「~であることを意図している」
  • cut 人 down「侮辱する、からかう」
  • by now「今や」

である。

かつては自分を征服し、嘲っていた相手に対して「俺達の愛がサーカス(=おふざけの見世物のようなもの)」なら「ピエロ(=道化となって笑われる人)」は(もう俺じゃなくて)お前だ、という意。

俺はもうお前の意のままにはならないし、負けることはないという力強い宣言である。

和訳した感想

ということで今回は、エルトン・ジョンの

  • I'm Still Standing(アイム・スティル・スタンディング

を和訳しました。

この曲、すごくサビが頭に残るのでエルトン・ジョンの中でも人気が高そうだなと思います。

ただエルトン・ジョンの曲を他にも聞き続けると、案外に(最初聞いたときは「地味だな」とか思っていた)他の曲に埋もれてしまうというのが面白い点ですよね。

聞けば聞くほど好きになるというか、すごくスルメな曲が多いと思います。

やはりアルバム「Goodbye Yellow Brick Road」が最強すぎますね。

ぶっちゃけ『ロケット・マン』は映画としてどうかと個人的には思いましたが(辛口ですみません)多くの人が、エルトン・ジョンを聞くきっかけを作ったという意味では、意義ある音楽映画だったと思います。