今回の記事では、Bruno Mars(ブルーノ・マーズ)の
- Moonshine(ムーンシャイン)
実は様々な解釈ができる、訳していて素直に面白いと感じる歌詞でした。
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ)って?
本名はピーター・ジーン・ヘルナンデス。1985年アメリカ合衆国ハワイ州生まれの歌手である。
2歳の時に「ブルーノ」とあだ名を付けられて以来、ブルーノ・ヘルナンデスをステージネームとしていた。
2010年に発売した「Just the Way You Are」が大ヒット。
2011年、2014年にグラミー賞を受賞している人気シンガーである。
Moonshine(ムーンシャイン)という曲について
Moonshine(ムーンシャイン)は、2012年に発表されたセカンドアルバム『UNORTHODOX JUKEBOX』に収録されている1曲。アルバム曲ではあるが、ファンからの人気も高いオシャレな1曲。
どこか80年代のディスコメロディを彷彿させる。
Moonshine(ムーンシャイン)の歌詞
Hello
You know you look even better than the way you did now before
And the moment that you kissed my lips you know I started to feel wonderful
It's something incredible, there's sex in your chemicals
Oh, let's go
You're the best way I know to escape the extraordinary
This world ain't for you, and I know for damn sure this world ain't for me
Lift off and say goodbye
Just let your fire set me freeMoonshine, take us to the stars tonight
Take us to that special place
That place we went the last time, the last timeI know, I was with you last night but it feels like it's been so long
And everybody that's around they know that I'm not myself when you gone
It's good to see you again, good to see you again
On top of the world, is where I stand when you're back in my life
Life's not so bad when you're way up this high
Everything is alright, everything is alrightMoonshine, take us to the stars tonight
Take us to that special place
That place we went the last time, the last time, ohMoonshine, your love it makes me come alive
Take us to that special place
That place we went the last time, the last timeTu-ru-tu don't you never look back
We are not afraid to die young and live fast
Give me good times, give me love, give me laughs
Let's take a ride to the sky before the night is goneMoonshine, take us to the stars tonight
Take us to that special place
That place we went the last time, the last time, ohMoonshine, your love it makes me come alive
Take us to that special place
That place we went the last time, the last time
Moonshine(ムーンシャイン)の歌詞和訳
やあ随分とキレイだね 前に会ったときよりずっと
君が口付けた途端 最高の気分が始まった
何というか驚きだ 君の化学物質には性があるんだ
さあ いこう
君が1番だって分かってる 嫌なことから逃れるには
君のための世界でも 当然 僕のための世界でもない
こんな場所から飛び立って 別れを告げよう
君の炎で 僕を解放しておくれ
*
ムーンシャイン 星のもとに連れてって今夜
あの特別な場所へ 僕たちを
2人で最後に訪れた あの場所に
*
昨晩 一緒にいたね でもうんと昔みたいだ
周りのやつらは皆わかってる
僕は正気でいられない 君がいなくなったら
また会えて嬉しい また会えて嬉しいよ
世界の頂点に僕は立つ 君が戻ってくるならば
人生そんなに悪くない こんなにも昇ってしまえば
大丈夫 すべてが順調さ
*
ムーンシャイン 星のもとに連れてって今夜
あの特別な場所へ 僕たちを
2人で最後に訪れた あの場所に
ムーンシャイン 君の愛が僕を生かす
あの特別な場所へ 僕たちを
2人で最後に訪れた あの場所に
*
下を見ちゃダメさ 決して振り返らないで
君となら早死にも恐れず 人生を駆け抜けるんだ
素敵な時間を 愛を 笑いを 僕に与えてくれ
空へ飛び出そう 夜が終わる前に
*
サビ繰り返し
和訳チェックポイント(単語・文法など)
まず曲のタイトルである「Moonshine」に
- 密造酒
- 馬鹿らしい考え
※聞き手に月明かりを想起させる歌詞でもあるが、あくまで月光は「Moon Light」だ。
「酒を女性に例えた歌」という評もみられ、タイトルに複数の意味が込められていることを考慮し
- ムーンシャイン
そのため「I(僕)」が語る「you」は
- 愛する女
- 酒
以上を踏まえて、次に気になった点をまとめていく。
You know you look even better than the way you did now before単語は随分とキレイだね 前に会ったときよりずっと
And the moment that you kissed my lips you know I started to feel wonderful
君が口付けた途端 最高の気分が始まった
- even(強調)
- did(=look)
- the moment that(~の途端に)
It's something incredible, there's sex in your chemicals単語は何というか驚きだ 君の化学物質には性があるんだ
- incredible「驚嘆すべき」
- chemicals「化学物質」
You're the best way I know to escape the extraordinary単語は君が1番だって分かってる 嫌なことから逃れるには
- escape「~から逃れる」
- the 形容詞=名詞化
- extraordinary「異常な」
「the+形容詞」は「~人々」ではなく、ここでは「~なこと」という抽象名詞化と考えた。
意訳になってしまったが
- 逃れたい
- 異常事態
- 酒に逃げてる
Lift off and say goodbye「こんな場所」というのは補足だが、前文でこんな場所から飛び立って 別れを告げよう
This world ain't for you, and I know for damn sure this world ain't for meと否定しているので、こんな世界からはロケットのように君のための世界でも 当然 僕のための世界でもない
- lift off「離陸する」
さらに
Just let your fire set me freeと「炎」を持ち出してる点で、自らをロケットのような飛行物に例えていると解釈できる。君の炎で 僕を解放しておくれ
また
- 酒(激しく燃えるもの)
- =自分にとっての燃料
サビ部分は
Moonshine, take us to the stars tonight月明かりに導かれ、二人の思い出の場所へ仲良く飛び立つ男女を思い浮かべるサビだムーンシャイン 星のもとに連れてって今夜
Take us to that special place
あの特別な場所へ 僕たちを
が
- ムーンシャイン=酒
- 天に向かう
- =死に近づいてる
また
That place we went the last time, the last timeは特に愛する「女性」との思い出を語るフレーズという印象を強く受ける。2人で最後に訪れた あの場所に
ここで深読みなのだが、これはもしかすると
- 愛する女性と別れた男
さらに酒を愛する女に見立て、一緒に空に飛び立つ「妄想(トリップ)」をしてると考えると
- ムーンシャイン
- =馬鹿らしい考え
続く、次の歌詞だ。
I know, I was with you last night but it feels like it's been so long歌詞を文字通りに受け取ることもできるし昨晩 一緒にいたね でもうんと昔みたいだ
- 本当に最後に会ったのはうんと昔
And everybody that's around they knowつまり本当に周りのやつらは皆わかってる
that I'm not myself when you gone
僕は正気でいられない 君がいなくなったら
- 愛する女(you)と別れる
- =正気を失う
- 酒(you)に依存する
It's good to see you again, good to see you againお酒をまた飲める嬉しさ…また会えて嬉しい また会えて嬉しいよ
酔うことで(おそらく別れた)彼女にまた会えたと自分をだませる嬉しさと解釈できる。
Life's not so bad when you're way up this high単語は人生そんなに悪くない こんなにも昇っちゃえば
- way「はるかに、うんと」(副詞)
加えて
- 酒が体に巡る
We are not afraid to die young and live fastという部分は、女性への愛を語っているようにもみえるが、やはりアルコール依存症のまま体を壊しても構わないと示唆してるようにも受け取れるだろう。君となら早死にも恐れず 人生を駆け抜けるんだ
訳してみた感想
ということで今回はブルーノ・マーズの- Moonshine(ムーンシャイン)
を訳してみました。
少し解釈がややこしくなったのでまとめてみると、タイトルの「Moonshine」は
- 月明かり
- 密造酒
- 馬鹿らしい考え
1つ目は
- 愛する女性が目の前にいる
- 彼女を愛してる
- 二人で一緒に空へ飛び立とう
2つ目は
- 実はアルコール依存症の男
- 酒が好きで堪らない
- 酔っぱらって意識が朦朧としてる
3つ目は、アルコール依存症の男の背景として
- 別れた女がいる
- 今でも彼女に未練がある
- 酒を呑んで毎晩現実逃避している
つまり、誰もが曲を聴いて最初に思い浮かべる1つ目のロマンチックな解釈は
- 男の「Moonshine」
- =馬鹿げた考え
男が空に昇りたがる点から愛する女と「別れた」のではなく
- 死んだ
- =天に召された
- =自分も死にたい
(が、根拠に乏しく飛躍しすぎの超解釈かな)
歌詞の解釈に正解はありません。
が、私としてはこれらを考慮してどのようにも解釈できるシンプルな和訳になるよう努めました。
和訳したことで、よりこの曲の魅力に気づけてよかったです。
歌詞だけでなく、メロディーもどこか80年代ディスコ風という感じで耳に残りやすいですね。