今回は、Garbage(ガービッジ)の
- Only Happy When It Rains
を和訳します。
タイトルの意味は「雨が降っているときだけが幸せ」みたいな感じですね。
サビとなっているこのフレーズは、ジーザス&メリーチェイン (The Jesus and Mary Chain)の『Happy When It Rains』を元にしたそうです。
YouTubeで昔のヒット曲を聞いていたら、たまたま出会ったこの曲。
タイトルからして暗い!
すごく中二病的な感じがする曲ですが(笑)
サビのメロディが印象的で気づけば何度も口ずさんでいたので、せっかくですから歌詞の内容を和訳してみます。
Garbage(ガービッジ)とは?
Garbage(ガービッジ)は、アメリカ合衆国・スコットランドのロックバンドである。
1995年に1stアルバム『G』(原題:『Garbage』)でデビューし、全世界で500万枚以上のセールスを記録した。
紅一点のヴォーカルが特徴的。
バンド名はカセットテープのテープをハサミで切って曲と曲をリミックスしているとき、切り刻まれたテープが散乱している部屋を見て「ゴミ(garbage)みたいだね」とメンバーが言ったことに由来する。
Only Happy When It Rains という曲について
「Only Happy When It Rains」は、Garbage(ガービッジ)のデビュー・スタジオ・アルバムのために1995年に作成された曲である。
セカンドシングルとしてリリースされた。
ガービッジの最も有名な曲の一つとして知られている。
Only Happy When It Rains の歌詞
I'm only happy when it rains
I'm only happy when it's complicated
And though I know you can't appreciate it
I'm only happy when it rainsYou know I love it when the news is bad
Why it feels so good to feel so sad?
I'm only happy when it rainsPour your misery down
Pour your misery down on me
Pour your misery down
Pour your misery down on meI'm only happy when it rains
I feel good when things are goin' wrong
I only listen to sad, sad songs
I'm only happy when it rainsI only smile in the dark
My only comfort is the night gone black
I didn't accidentally tell you that
I'm only happy when it rains
You'll get the message by the time I'm through
When I complain about me and you
I'm only happy when it rainsPour your misery down
Pour your misery down
Pour your misery down on me
Pour your misery down
Pour your misery down
Pour your misery down on me
Pour your misery down
Pour your misery down
Pour your misery down on meYou can keep me company
As long as you don't careI'm only happy when it rains
You want to hear about my new obsession?
I'm riding high upon a deep depression
I'm only happy when it rainsPour some misery down on me
I'm only happy when it rains
Pour some misery down on me
I'm only happy when it rains
Pour some misery down on me
I'm only happy when it rains
Pour some misery down on me[Repeat: x2]
I'm only happy when it rains
Pour some misery down on me
Pour some misery down on me
Pour some misery down on me
Pour some misery down on me
Only Happy When It Rains の歌詞和訳
私が幸せなのは 雨降りのときだけ
私が幸せなのは グチャグチャなときだけなの
わかってる アンタは認めないってね
私が幸せなのは 雨が降ってるときだけ
知ってるでしょ 特に好きなのは 酷いニュースが流れてるとき
すごく悲しくなると どうしてこんなに気持ちいいのかな
私が幸せなのは 雨降りのときだけ
*
強く降り注いで アンタの不幸を
土砂降りで私を濡らしてよ アンタの惨めさで
強く降り注いで アンタの不幸を
土砂降りで私を濡らしてよ アンタの惨めさで
*
私が幸せなのは 雨降りのときだけ
気持ちがいいの 何もかも上手くいってない時が
悲しい 悲しい曲だけを聴く
私が幸せなのは 雨降りのときだけ
*
暗闇の中だけで微笑むの
唯一の癒やしは 真っ暗になった夜だけ
うっかりとアンタに伝えたってわけじゃないよ
幸せなのは 雨降りのときだけだって
私の気持ちが離れちゃう前に アンタは伝言を受け取るね
二人について不平を言ってる頃に
私が幸せなのは 雨降りのときだけ
*
サビ繰り返し
*
私に付き合い続けるんだろうね
アンタが気にしない限り
*
私が幸せなのは 雨降りのときだけ
聞きたいでしょ 私の新しい強迫観念について
深い憂鬱の波に乗っているの
*
サビ繰り返し
和訳のチェックポイント(単語・文法の解説)
以下、和訳のポイントをまとめておく。
I'm only happy when it rains
私が幸せなのは 雨降りのときだけ
I'm only happy when it's complicated
私が幸せなのは グチャグチャなときだけなの
And though I know you can't appreciate it
わかってる アンタは認めないってね
I'm only happy when it rains
私が幸せなのは 雨が降ってるときだけ
このフレーズは、ジーザス&メリーチェイン (The Jesus and Mary Chain)の『Happy When It Rains』を元にしている。
単語は
- it(=天気・天候を表す)
- complicated「複雑な、込み入った」
- appreciate「真価を認める、良さがわかる」
(多くの人が嫌う)雨のときだけ自分は幸せを感じることができる。
でも「you(=アンタ)」にはそれがわからない(=私のことは理解できない、違う性質の人間)ということ。
You know I love it when the news is bad
知ってるでしょ 特に好きなのは 酷いニュースが流れてるとき
Why it feels so good to feel so sad?
すごく悲しくなると どうしてこんなに気持ちいいのかな
I'm only happy when it rains
私が幸せなのは 雨降りのときだけ
Pour your misery down
強く降り注いで アンタの不幸を
Pour your misery down on me
土砂降りで私を濡らしてよ アンタの惨めさで
「to feel so sad」の「to」は感情の原因を表す不定詞と捉えた。
- pour down「土砂降りになる、雨が強く降る」
- misery「不幸、惨め、苦しみ」
である。
「雨」がもつネガティブなイメージを強化するように「bad news(悪いニュース)」や「悲しい(sad)」という感情を自分は好むのだ、と強調している。
さらに「Pour your misery down」とサビで歌うことで「you(アンタ)」の「misery(苦しみ、不幸)」を私に「注いでくれ」と繰り返す。
相手の不幸をまるで雨を喜ぶ草花のように喜べる、そういった自分の悪魔的な一面を告白しているとも言える。
I only smile in the dark
暗闇の中だけで微笑むの
My only comfort is the night gone black
唯一の癒やしは 真っ暗になった夜だけ
I didn't accidentally tell you that
うっかりとアンタに伝えたってわけじゃないよ
I'm only happy when it rains
幸せなのは 雨降りのときだけだって
You'll get the message by the time I'm through
私の気持ちが離れちゃう前に アンタは伝言を受け取るね
When I complain about me and you
二人について不平を言ってる頃に
I'm only happy when it rains
私が幸せなのは 雨降りのときだけ
単語は
- comfort「安楽、快適、慰め」
- accidentaly「うっかりと」
- by the time~「~する時までに」
- I'm through「終えた」
- complain「不平を言う」
「I didn't accidentally」は否定が「accidentaly(うっかりと)」にかかっているので、実はわざとアンタに伝えたんだということ。
伝えた内容は「that」以下。
つまり「I'm only happy when it rains(雨が降ってるときだけ幸せなんだ)」という自分の暗い一面をうっかりではなく「you(アンタ)」をわざと試して遠ざけるために伝えたんだということ。
それに気づく頃には、私の気持ちは離れかけていて二人の関係に不平を言ってる頃に違いない。
「We are through.(恋愛関係が終わった)」と同じ意味で「I'm through」は、自分の気持が離れてしまっている状態を指している。
You can keep me company
私に付き合い続けるんだろうね
As long as you don't care
アンタが気にしない限り
I'm only happy when it rains
私が幸せなのは 雨降りのときだけ
You want to hear about my new obsession?
聞きたいでしょ 私の新しい強迫観念について
I'm riding high upon a deep depression
深い憂鬱の波に乗っているの
単語は
- keep me company「私に付き合う」
- as long as「~な限り」
- obsession「強迫観念、妄想」
- deep depression「鬱状態」
「keep me company」は日本語的な「男女が付き合う」というニュアンスよりも「お供をする(付きそう)」というニュアンスが正しい。
こんな私だけど(それを変える気はないけど)アンタが気にしないなら一緒に入られるということ。
和訳した感想
ということで今回は
- Only Happy When It Rains
を和訳しました。
90年代のヒットソングを聞いていて、たまたま出会った曲なのですがメロディが頭に残りやすいですよね。
気がついたら「ポーヨーミゼリダー♪」とかなんとか一人で歌ってたりして。
和訳してみると曲に対する暗い印象が更に増しました(笑)