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『ロケット・マン』エルトン・ジョン 歌詞和訳|『Rocket Man』Elton John

今回は、Elton John(エルトン・ジョン)の

  • ロケット・マン(Rocket Man)

の歌詞を和訳します。

歌詞には、火星に一人で旅立った宇宙飛行士の心境が描かれています。

エルトン・ジョンのライブの定番曲としても知られています。

実は、レイ・ブラッドベリの短編集『刺青の男』(1951年)に収録されている短編「The Rocket Man」にインスピレーションを得て書かれた曲だそうです。

Elton John(エルトン・ジョン)とは?

Elton John(エルトン・ジョン)は、イギリスのミュージシャン、シンガーソングライター。

1969年にソロ・デビューし、翌年1970年に『僕の歌は君の歌」でヒットする。

作曲は自身によるものだが、作詞に関してはデビュー以降バーニー・トーピンが担当している。

70年代の全盛期を追えて、80年代後半から90年代前半にかけては楽物依存症やアルコールで苦しむ日々を送っていた。

が、依存症を乗り越えて90年代後半には映画『ライオン・キング』のサントラなど多くの仕事で成功している。

グラミー賞は5回受賞、34回ノミネーションされている。

ロケット・マン(Rocket Man)という曲

ロケット・マン(Rocket Man)は、1972年に発表されたエルトン・ジョンの楽曲。

作曲はエルトン・ジョン、作詞はバーニー・トーピンが務める。

シングル盤は、Billboard Hot 100で最高6位を記録した。


www.youtube.com

ロケット・マン(Rocket Man)の歌詞

She packed my bags last night pre-flight
Zero hour nine AM
And I'm gonna be high as a kite by then
I miss the earth so much I miss my wife
It's lonely out in space
On such a timeless flight

And I think it's gonna be a long long time
'Till touch down brings me round again to find
I'm not the man they think I am at home
Oh no no no I'm a rocket man
Rocket man burning out his fuse up here alone

And I think it's gonna be a long long time
'Till touch down brings me round again to find
I'm not the man they think I am at home
Oh no no no I'm a rocket man
Rocket man burning out his fuse up here alone

Mars ain't the kind of place to raise your kids
In fact it's cold as hell
And there's no one there to raise them if you did
And all this science I don't understand
It's just my job five days a week
A rocket man, a rocket man

And I think it's gonna be a long long time
'Till touch down brings me round again to find
I'm not the man they think I am at home
Oh no no no I'm a rocket man
Rocket man burning out his fuse up here alone

And I think it's gonna be a long long time
'Till touch down brings me round again to find
I'm not the man they think I am at home
Oh no no no I'm a rocket man
Rocket man burning out his fuse up here alone

And I think it's gonna be a long long time
And I think it's gonna be a long long time
And I think it's gonna be a long long time
And I think it's gonna be a long long time
And I think it's gonna be a long long time
And I think it's gonna be a long long time
And I think it's gonna be a long long time
And I think it's gonna be a long long time

ロケット・マン(Rocket Man)の歌詞和訳

昨晩フライト前 彼女が僕の荷物をまとめてくれた

発車時刻は午前9時

そのとき僕は 凧のように空へ昇っていく

地球と妻が恋しくて堪らない

宇宙に独りぼっちで

どこまでも無限のフライトさ

ずっとずっと先のことになると思う

地球に再び降り立って

皆が思うような普通の男じゃないと気づくまで

ああ 違うんだ 俺はロケット・マンだから

ここで孤独に燃え尽きていく ロケット・マンなんだ

ずっとずっと先のことになると思う

地球に再び降り立って

皆が思うような普通の男じゃないと気づくまで

ああ 違うんだ 俺はロケット・マンだから

ここで孤独に燃え尽きていく ロケット・マンなんだ

火星は子どもを育てるような星じゃない

実際 恐ろしいほど寒いんだ

子育てしてる奴なんて誰もいないさ

こういう科学のことは何一つわからない

週に5日の単なる仕事

ロケット・マンだ

ロケット・マンだ

*サビ繰り返し

和訳のチェックポイント(単語・文法の解説)

以下、和訳のチェックポイントをまとめておく。

She packed my bags last night pre-flight

昨晩フライト前 彼女が僕の荷物をまとめてくれた

Zero hour nine AM

発車時刻は午前9時

And I'm gonna be high as a kite by then

そのとき僕は 凧のように空へ昇っていく

単語は

  • pack「詰める」
  • zero hour「予定行動開始時刻」
  • kite「凧」

である。

最初の一行は、過去形なので宇宙飛行士の回想である。

またこの一行は、作詞者であるバーニー・トーピンが実家に車で向かっていたときに突然に閃いたものだという。

そのため実家に到着して車を飛び出し

お願いだ!メモするまで誰も話しかけないでくれ!

と叫びながら家の中に駆け込んだというエピソードがある

「zero hour(予定行動開始時刻)」という単語は、制作時にインスピレーションを受けたと言われているレイ・ブラッドベリの短編『刺青の男』に収録されている他作品の題名でもある。

I miss the earth so much I miss my wife

地球と妻が恋しくて堪らない

It's lonely out in space

宇宙に独りぼっちで

On such a timeless flight

どこまでも無限のフライトさ

単語は

  • timeless「永遠の」

である。

宇宙空間での主人公の孤独な気持ちを表現している部分。

And I think it's gonna be a long long time

ずっとずっと先のことになると思う

'Till touch down brings me round again to find

地球に再び降り立って

I'm not the man they think I am at home

家にいるときの自分とは

まるで違う男なんだと気づくまで

Oh no no no I'm a rocket man

ああ 違う 俺はロケット・マンだから

Rocket man burning out his fuse up here alone

ここで孤独に燃え尽きていく ロケット・マンなんだ

単語は

  • touch down「着陸する」
  • round again「再び」
  • burn out「燃え尽きる」

である。

このサビにおける「ロケットマン」は、ロックンロールのスーパースターとなったエルトン・ジョンの比喩だという解釈もある。

例えば「どこまでも続くフライト」とは「どこまでも続くツアー」のことである。

地球に降り立ち(=安らげる場所、家に帰る、普通の男として生活する)までは、時間がかかるという意。

そして、世間の人々から熱狂的に崇拝されてるスーパースター(ロケットマン/ロックンローラー)と家にいるときの自分は、まるで異なった人間である。

また、ロケットマン(ロックンローラー)になったことで平凡だった自分が知らずのうちに変わってしまったことを表現しているとも読める。

そんな宇宙飛行士(ロックンローラー)は世間の人から距離があるような孤独な状態のまま、誰も気づかない場所で燃え尽きるという流れ。

Mars ain't the kind of place to raise your kids

火星は子どもを育てるような星じゃない

In fact it's cold as hell

実際 恐ろしいほど寒いんだ

And there's no one there to raise them if you did

子育てしてる奴なんて誰もいないさ

And all this science I don't understand

こういった科学のことは何一つわからない

It's just my job five days a week

週に5日の単なる仕事

A rocket man, a rocket man

ロケット・マンだ ロケット・マンだ

単語は

  • kind of「~な類の」
  • raise「育てる」
  • cold as hell「とても寒い」

である。

「火星は子どもを育てるような星じゃない」は文字通りの意味ではあるが、ロケットマンがロックンロールのスーパースターの比喩だとすると、そういった名声や地位は「子育て(=家庭的であること)」との相性が悪いとも解釈できる。

また「all this science I don't understand」という部分も、自分はただの宇宙飛行士(ロックンローラー)に過ぎないという意。

周囲から誉めそやされることや、憧れの目で見られることもあるかもしれない。

だけど自分は割り切って、週5日の勤務をこなしているだけなんだという自身の現状に対する皮肉っぽい表現。

和訳した感想

ということで今回は、エルトン・ジョンの

  • ロケット・マン(Rocket Man)

を和訳しました。

作詞者であるバーニー・トーピンは、宇宙飛行士が特別ではなく普通の仕事になってる未来を想像して作詞を行ったそうです。

ちなみにインスピレーションの元となったレイ・ブラッドベリの短編は、宇宙飛行士の父親が「これで最後のフライトにする」と宣言したフライトで、そのまま帰らなくなってしまったという少し悲しい話です。

和訳していて色々と情報を探しましたが、宇宙飛行士がロックンロールのスーパースターとなったエルトン・ジョンのメタファーという解釈はあながち間違っていないのでは、と感じました。

この曲は映画『ロケットマン』の表題曲でもあるので、公開後にさらに知名度が上がった曲かもしれません。