洋楽日和

オリジナルの洋楽和訳、紹介してます。

『Sucker』Jonas Brothers 歌詞和訳|『サッカー』ジョナス・ブラザーズ

今回の記事では、Jonas Brothers(ジョナス・ブラザーズ)

  • Sucker(サッカー)
という曲を訳したいと思う。

タイトルの意味は

  • sucker(夢中になってる人)
ということで、意中の女性に首ったけの男性の心がテーマとなっている。

※球技の「Soccer(サッカー)」とは意味が異なる。

1度聞いたら忘れないセクシーなメロディー、2019年を代表するヒット洋楽ソングの1つ。

Jonas Brothers(ジョナス・ブラザーズ)って?

Jonas Brothers(ジョナス・ブラザーズ)は、アメリカのニュージャージー州出身のポップ・ロックバンドである。

メンバーは長男のケビン、次男のジョー、三男のニックという実の3兄弟。

2005年のデビュー後、大きな注目を浴びることはなく2013年にメンバーの不仲が原因で解散。

2019年にバンドを再結成し、新曲「サッカー(Sucker)」をリリース。

この曲は全米シングルチャート初登場1位を記録。

Sucker

Sucker

  • Jonas Brothers Recording
Amazon

これは1998年エアロスミスが「I Don’t Want to Miss a Thing」を発表して以来、初のなるグループ初登場でも1位獲得だった。

Sucker(サッカー)という曲について

Sucker(サッカー)は、2019年3月1日にリリースされたシングル曲。

Jonas Brothers(ジョナス・ブラザーズ)がバンドの再結成を発表するタイミングで、リリースされた。

MVは英国王室がかつて所有した中世のカントリー・ハウス(ハットフィールド・ハウス)で撮影。

映画『女王陛下のお気に入り』の撮影場所としても知名度の高い場所である。


このMVは、3日間で4000万回再生を記録した。


www.youtube.com


Sucker(サッカー)の歌詞

We go together
Better than birds of a feather, you and me
We change the weather, yeah
I'm feeling heat in December when you're 'round me

I've been dancing on top of cars and stumbling out of bars
I follow you through the dark, can't get enough
You're the medicine and the pain, the tattoo inside my brain
And, baby, you know it's obvious

I'm a sucker for you
You say the word and I'll go anywhere blindly
I'm a sucker for you, yeah
Any road you take, you know that you'll find me
I'm a sucker for all the subliminal things
No one knows about you (about you) about you (about you)
And you're making the typical me break my typical rules
It's true, I'm a sucker for you, yeah

Don't complicate it (yeah)
'Cause I know you and you know everything about me
I can't remember (yeah)
All of the nights I don't remember
When you're 'round me (oh, yeah yeah)

I've been dancing on top of cars and stumbling out of bars
I follow you through the dark, can't get enough
You're the medicine and the pain, the tattoo inside my brain
And, baby, you know it's obvious

I'm a sucker for you
You say the word and I'll go anywhere blindly
I'm a sucker for you, yeah
Any road you take, you know that you'll find me
I'm a sucker for all the subliminal things
No one knows about you (about you) about you (about you)
And you're making the typical me break my typical rules
It's true, I'm a sucker for you, yeah

(I'm a sucker for you)

I've been dancing on top of cars and stumbling out of bars
I follow you through the dark, can't get enough
You're the medicine and the pain, the tattoo inside my brain
And, baby, you know it's obvious

I'm a sucker for you
You say the word and I'll go anywhere blindly
I'm a sucker for you, yeah
Any road you take, you know that you'll find me
I'm a sucker for all the subliminal things
No one knows about you (about you) about you (about you)
And you're making the typical me break my typical rules
It's true, I'm a sucker for you
I'm a sucker for you

Sucker(サッカー)の歌詞和訳

一緒に行こう

同じような奴らよりずっとマシさ 君と僕は

二人は天気だって変えられる

12月でもあたたかいよ 君が傍にいるとね

車の上で踊り続けて よろめきながらバーを出る

君についていくよ 暗闇の中を

まだ満足できないんだ

君はクスリ そして痛み

僕の脳内に刻まれたタトゥーなのさ

なぁ ベイビー 君はそんなこと分かり切ってるんだろ

僕は 君の虜なんだ

君が命じれば 僕はまっすぐどこへでも行くよ

僕は 君に夢中なんだ

どの道を選んでも その先には僕がいるってわかってんだろ

僕は虜なんだ 君自身が気づいてないすべての魅力に

誰も君をわかってないんだ

君のことをね

君のおかげで ありのままの僕が

僕自身のつまらないルールをぶち壊せるんだ

本当だよ 僕は君に夢中なんだ

複雑に考えないで

だって僕は君を 君は僕のすべてを知ってるんだから

すべての夜を覚えてはいられないよ

君が傍にいると 覚えてはいられないんだ

(サビ繰り返し)

和訳のチェックポイント(単語・文法など)

以下、訳のポイントとなった点をまとめておく。

まず

Better than birds of a feather, you and me

同じような奴らよりずっとマシさ 君と僕は

は慣用表現で
  • birds of a feather「同類の集まり」「同じ穴の狢」
あまり良い意味ではなく、ネガティブな意味で「似たもの同士」を指す。

彼は傍から見ると、滑稽なほどに彼女に惚れていて、言いなりのような関係だと推測できる。

  • 似たような奴らより「better(良い)」
  • =君と僕はトクベツ
という根拠のない自信と、この男の恋への盲目ぶりを感じる冒頭。
I've been dancing on top of cars and stumbling out of bars

車の上で踊り続けて よろめきながらバーを出る

単語は
  • stumble「つまずく」
車の上で踊り続けてる、という描写から既に君に浮かれて(酒あるいはドラッグのせいで)浮かれきっており、正常ではない。

そのうえで

I follow you through the dark,

君についていくよ 暗闇の中を

can't get enough

まだ満足できないんだ

女に誘われるままに暗闇に入るという点から、彼女と抱き合わないと満足できないということ。
You're the medicine and the pain, the tattoo inside my brain

君はクスリ そして痛み 僕の脳内に刻まれたタトゥーなのさ

And, baby, you know it's obvious

なぁ ベイビー 君はそんなこと分かり切ってるんだろ

彼にとって彼女はどんなものよりも刺激的ということだろう。

そしてそれは

  • obvious「明らか」
なので、彼女は当然分かり切っていて限界まで僕を誘ってる(恐ろしい女だ…)でも夢中という流れ。
I'm a sucker for you

僕は 君の虜なんだ

You say the word and I'll go anywhere blindly

君が命じれば 僕はまっすぐどこへでも行くよ

曲のタイトル部分「I'm a sucker」は「虜、夢中」の意で訳した。

単語は

  • say the word「命令する」
  • blindly「盲目的に」
blindly「盲目的に」のままだと固い表現になってしまうので、どこへでも(例え「崖から落ちろ!」と命じられても)迷うことなく一直線に従うイメージで訳した。
I'm a sucker for you, yeah

僕は 君に夢中なんだ

Any road you take, you know that you'll find me

どの道を選んでも その先には僕がいるってわかってんだろ

ここでは「you know that」が入ってるのがポイントで、決して
  • どこに行ってもキミを待ち構えてるよ…
というストーカーのようなニュアンスではなく
  • 君は自由に道を選ぶ
  • ⇒(僕はそれに従う&君はそれを分かってる)
  • =どの道を選んでも、僕を見つける
ということ。

男が完全に女に惚れてて言いなりなのだ。

だから、彼女がどの道を選んでも付いていく、だから僕を見つけられる。

更に、それを女も当然のように知ってるという関係。

I'm a sucker for all the subliminal things

僕は虜なんだ 君自身が気づいてないすべての魅力に

悩んだのが
  • subliminal「意識にのぼらない、潜在意識の」
の訳。

まず「I'm a sucker for」(~に夢中である)の対象なので、自分の潜在意識ではなく

  • (彼女の)潜在意識化のすべてのもの
を指す。

となると、続きが

No one knows about you

誰も君をわかってないんだ

なので、前文の補足となっている。

つまり、他の誰も(+彼女自身も)「気づいていない」サブリミナルなものだと判断した。

「無意識で」「潜在的な」魅力。

彼女が無意識に放ってるすべての魅力にすら、この男は気づいていてすっかり惚れてるのである。

よって

all the subliminal things

君自身が気づいてないすべての魅力に

と意訳した。

次に

And you're making the typical me break my typical rules

君のおかげで ありのままの僕が僕自身のつまらないルールをぶち壊せるんだ

の部分は
  • make 人 V「人にVさせる」使役動詞
  • typical「典型的な」「~らしい」
ここでは
  • the typical me(ありのままの僕)
  • =今の自分(+)
  • my typical rules(僕のつまらないルール)
  • =過去の自分(-)
と解釈した。

君という刺激的な女性のおかげで、これまでの僕のつまらないルールを壊せる。

ありのままの(凡庸な)自分でも刺激的な君といればそうすることができるんだ、という感じで解釈した。

また

All of the nights I don't remember

すべての夜を覚えてはいられないよ

When you're 'round me (oh, yeah yeah)

君が傍にいると 覚えてはいられないんだ

に関しては、君と過ごした夜が多すぎて思い出せないというニュアンス。

また君が傍にいると(あまりに刺激が強すぎて盲目的になり)覚えていられないという解釈もできる。

訳してみた感想

Amazonプライムミュージック」で2019年のヒットソングを聞いていたところ、何気なく耳に入ってきた曲。

ファムファタル的な女に夢中になる男の曲は、やはりセクシーで耳に残る曲が多い。

ちなみにMVの撮影場所が「女王陛下のお気に入り」と同じ…

ということですが、内容的にもすごく映画にぴったり(?)のように感じましたね。


惚れ切った相手にひれ伏し、まるで盲目な下僕のようになりさがった恋する男…

こういう感じのラブソングって実は結構多い。

恋愛って怖いな…

ふとした場所でよく聞く曲で、これからもヘビロテしそうだなと感じた。

2019年ヒットソングといえば、エド・シーランとジャスティン・ビーバーの「I don't care」も人気。

www.learning-eng.com

個人的には「Sucker」の方が好みかな。