洋楽日和

オリジナルの洋楽和訳、紹介してます。

『ふたりの誓い』カーペンターズ 歌詞和訳|『For All We Know』Carpenters

今回は、カーペンターズ(Carpenters)の

  • ふたりの誓い(For All We Know)

の歌詞を和訳したいと思います。

タイトルの「For All We Know」は「私たちの知る限りでは」という意味の熟語になります。

まだ経験が浅くこの先のことはわからない二人だけれども。

人生を共に過ごす中で、きっとお互いへの愛を深めていけるという意で解釈しました。

カーペンターズ(Carpenters)とは?

カーペンターズ(Carpenters)とは、アメリカ出身の兄妹ポップ・デュオである。

兄のリチャード・カーペンターが楽器を担当し、ボーカルを妹のカレン・カーペンターが務めた。

ロック全盛の1970年代に大きな成功を収め、アルバム・シングルの総売上枚数は1億枚を上回るといわれている。

1983年のカレンの死により活動を終えた。

(彼女の死因が拒食症に起因する心停止だったことから、摂食障害の危険性が広く認知されるようになったともいわれえれている)

代表曲として「遥かなる影」「イエスタデイ・ワンス・モア」「青春の輝き」など。

ふたりの誓い(For All We Know)という曲

「ふたりの誓い(For All We Know)」は、1970年公開のコメディ映画『ふたりの誓い』(原題: Lovers and Other Strangers)の挿入歌で、アカデミー歌曲賞を受賞した。

カーペンターズは翌年の1971年に、同曲をカバーして大ヒットを記録。

作曲は映画『ふたりの誓い』の音楽を担当したフレッド・カーリンによる。


www.youtube.com

ふたりの誓い(For All We Know)の歌詞

Love, look at the two of us
Strangers in many ways
We've got a lifetime to share
So much to say and as we go from day to day
I'll feel you close to me
But time alone will tell
Let's take a lifetime to say
I knew you well
For only time will tell us so
And love may grow for all we know

Love, look at the two of us
Strangers in many ways
Let's take a lifetime to say
I knew you well
For only time will tell us so
And love may grow for all we know

ふたりの誓い(For All We Know)の歌詞和訳

愛しい人 私たちふたりを見て

知らないところも多い 他人同士だけど

分かち合う人生がある

言いたいこともたくさん きっと日々少しずつ

あなたを近くに感じるようになる

でも それは時間だけが教えてくれるわ

こう言えるように 日々を過ごしていきましょう

”あなたのことはよくわかってる”って

時間だけがそれを教えてくれるから

愛はきっと育っていくわ

多分 そうなのよ

愛しい人 私たちふたりを見て

知らないところも多い 他人同士だけど

こう言えるように 日々を過ごしていきましょう

”あなたのことはよくわかってる”って

時間だけがそれを教えてくれるから

愛はきっと育っていくわ

多分 そうなのよ

和訳のチェックポイント(単語・文法の解説)

以下、和訳のチェックポイントをまとめておく。

Love, look at the two of us

愛しい人 私たちふたりを見て

Strangers in many ways

知らないところも多い 他人同士だけど

We've got a lifetime to share

分かち合う人生がある

So much to say and as we go from day to day

言いたいこともたくさん きっと日々少しずつ

I'll feel you close to me

あなたを近くに感じるようになる

But time alone will tell

でも それは時間だけが教えてくれるわ

単語は

  • stranger「他人、見知らぬ人」
  • in many ways「いろいろな点で」
  • from day to day「日ごとに」
  • close to「~の近くに」
  • alone「~だけ」

である。

(おそらく結婚する男女には)まだ知らないところが沢山あり、これから多くのことを語り合ってお互いを知っていく。

それは時間だけが教えてくれる(=長い年月をかけて互いを知るしかない)ということ。

Let's take a lifetime to say

こう言えるように 生涯過ごしていきましょう

I knew you well

”あなたのことはよくわかってる”って

For only time will tell us so

時間だけがそれを教えてくれるから

And love may grow for all we know

愛はきっと育っていくわ

多分 そうなのよ

単語は

  • take a lifetime「一生かかる」
  • for「というのも~だから」
  • grow「育つ」

である。

人生を共に過ごしていく中で、お互いのことをよく知っていると言える関係を築きましょう、という流れ。

タイトルになっている

  • for all we know

に関しては熟語で

  • (よくは知らないが)われわれが知る限り

という意である。

ここでは、より柔らかく「おそらく、多分」といった推量のニュアンスで(前文の「may」も考慮して)訳した。

まだ、二人はスタート地点に立ったばかり。

未来のことはまだ二人には見えない(=覚束なさ)という文意を強調してる。

なので、人生を通して実際に知ったことではない(が、きっとそうだろう)というニュアンスだと解釈した。

「for all we know(お互いを知るために)」という解釈も可能かもしれないが、愛とは「互いを知るため」に育むのではなく逆に、互いの理解が深まる先に愛があると考えて、ここでは採用しなかった。

和訳した感想

ということで今回は、カーペンターズ(Carpenters)の

  • ふたりの誓い(For All We Know)

の歌詞を和訳しました。

とても明るい未来が見える、きらきらした歌ですね。

愛のプレリュード」と同じく、結婚式用の曲にぴったりの洋楽だなと感じます。

www.learning-eng.com

どのように出会って、恋に落ちるのか…

ではなく、結ばれた後にふたりがどのような時間を積み重ねてお互いを知っていくのか。

その先に愛が芽生えるんだ、という美しい愛の賛歌という印象です。