今回は、Charlie Puth(チャーリー・プース)の
- See You Again(シー・ユー・アゲイン)
「また会おう」というタイトルですが、この曲は天国に旅立った友人へ捧げる曲なので
- (天国で)また会おう…
映画『ワイルドスピード7』の主題歌で、同作の撮影中に事故死した主演のポール・ウォーカーに捧げるものとして制作されました。
また、作曲者の一人であるチャーリー・プースが過去に事故で亡くした友人を思い出しながら作ったと語っています。
MVのラストは『ワイルドスピード7』を基に作られていますね。
同じく主演を務め、亡くなったポールとの私的交友が深かったヴィン・ディーセルが、CG合成の彼と別の道を車で進んでいくという切ないラストシーンにも注目です。
Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)って?
Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)は、アメリカ合衆国のラッパー、歌手、作詞家、俳優である。2006年にデビューアルバム『Show and Prove』を発表。
2011年メジャーデビューアルバム『Rolling Papers』に収録されている「Black and Yellow」などが大ヒット。
全米アルバムチャートにて初登場2位を記録した。
Charlie Puth(チャーリー・プース)って?
チャールズ・オットー・プース・ジュニア(Charles Otto "Charlie" Puth, Jr.)は1991年生まれのアメリカ合衆国ニュージャージー州出身のシンガーソングライター。2009年から、"Charlies Vlogs"というYouTubeチャンネルでアコースティックカバーの投稿を始める。
2011年にオンラインビデオコンテストで、Adele「Someone like You」のカバーで優勝。
レーベル契約を果たす。
その後2015年に『ワイルド・スピード SKY MISSION』に出演したポール・ウォーカーを称賛した歌『See You Again』をリリース。
全米シングルチャートBillboard Hot100において1位を記録した。
See You Again(シー・ユー・アゲイン)という曲
See You Again(シー・ユー・アゲイン)は、2015年にリリースされたウィズ・カリファのシングル曲である。同曲でコラボし、作詞作曲に携わったチャーリー・プースは同年のグラミー賞で最優秀楽曲賞、最優秀デュオ・グループ・パフォーマンス賞、最優秀ビジュアル・メディア・ソング賞の3部門にノミネートされた。
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映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』主題歌であり、2013年に事故死した『ワイルド・スピード』シリーズのブライアン・オコナー役ポール・ウォーカーに捧げた曲。
[itemlink post_id="2401"]
世界数か国で音楽チャート1位を記録しした。
https://www.youtube.com/watch?v=RgKAFK5djSk
See You Again(シー・ユー・アゲイン)の歌詞
It's been a long day without you, my friend
And I'll tell you all about it when I see you again
We've come a long way from where we began
Oh I'll tell you all about it when I see you again
When I see you againDamn, who knew all the planes we flew
Good things we've been through
That I'll be standing right here
Talking to you about another path I
Know we loved to hit the road and laugh
But something told me that it wouldn't last
Had to switch up, look at things different, see the bigger picture
Those were the days hard work forever pays now I see you in a better placeHow could we not talk about family when family's all that we got?
Everything I went through you were standing there by my side
And now you gonna be with me for the last rideIt's been a long day without you, my friend
And I'll tell you all about it when I see you again
We've come a long way from where we began
Oh I'll tell you all about it when I see you again
When I see you againFirst you both go out your way
And the vibe is feeling strong and what's
Small turn to a friendship, a friendship
Turn into a bond and that bond will never
Be broken and the love will never get lost
And when brotherhood come first then the line
Will never be crossed established it on our own
When that line had to be drawn and that line is what
We reach so remember me when I'm goneHow could we not talk about family when family's all that we got?
Everything I went through you were standing there by my side
And now you gonna be with me for the last rideSo let the light guide your way hold every memory
As you go and every road you take will always lead you homeIt's been a long day without you, my friend
And I'll tell you all about it when I see you again
We've come a long way from where we began
Oh I'll tell you all about it when I see you again
When I see you again
See You Again(シー・ユー・アゲイン)歌詞和訳
お前のいないと長い一日だ 友よ全部話すぜ また会うときにな
俺たちは長い道のりを歩んできた 始まりの場所からずっと
全部話すぜ また会うときに
また会うときに、な
*
チクショウ 吃驚だよな
俺たちが飛ばした飛行機や
一緒に経験してきた素晴らしい出来事
それから 俺がここに立って
別の道について お前に話すことも
俺たちは愛してる 前に進み笑い合うことを
でも 何となく続かないってわかってたぜ
切り替えなきゃならねぇってさ
視点を変えて もっと広い視野をもてよって
あの頃は良かったな
必死の努力はこれからも報われるし
今の俺にはわかる お前はなかなか良い場所にいるってな
*
どうして家族を語らずにいられる? 俺たちが得たのはそれだけなのに
経験したすべて そこにお前がいた 俺の傍にいたんだ
今も 行かなきゃな 俺と一緒に最後のドライブにさ
*
サビ繰り返し
*
はじめはお互いバラバラだったけど
すごく気が合って
少しずつ友情に変わり
友情は絆になって
その絆は絶対に壊れないモンになった
この愛は絶対に失われない
兄弟のような強い絆があれば
行く先でぶつかることも決してない
自分たちで道を切り開いてきた
そうしなきゃならねぇときは
その道こそが 俺たちの到達点なんだ
だから俺を覚えていてくれ 俺が行っちまうときも
*
どうして家族を語らずにいられる? 俺たちが得たのはそれだけなのに
経験したすべて そこにお前がいた 俺の傍にいたんだ
今も 行かなきゃな 俺と一緒に最後のドライブにさ
*
だからお前は光に導かれ
全ての思い出を手に 行くんだ
お前が選ぶ道はどれも いつだって家へと通じてるから
*
サビ繰り返し
和訳のチェックポイント(単語・文法など)
まず、この曲は『ワイルドスピード』の主演を務めたポール・ウォーカーに捧げる曲であることを念頭に置きたい。ラップ1番の歌詞は「ワイルドスピード」の仲間たちや同じく主演を務めていたヴィン・ディーセルの視点から書かれている。
2番の歌詞は亡くなったポール・ウォーカーの視点から書かれている。
以上を踏まえて、和訳のチェックポイントをまとめておく。
まず
It's been a long day without you, my friend曲タイトルにもなっているお前のいないと長い一日だ 友よ
And I'll tell you all about it when I see you again
全部話すぜ また会うときにな
We've come a long way from where we began
俺たちは長い道のりを歩んできた 始まりの場所からずっと
Oh I'll tell you all about it when I see you again
全部話すぜ また会うときに
When I see you again
また会うときに、な
- see you again
Damn, who knew all the planes we flew単語はチクショウ 吃驚だよな
俺たちが飛ばした飛行機や
Good things we've been through
一緒に経験してきた素晴らしい出来事
That I'll be standing right here
それから 俺がここに立って
Talking to you about another path I
別の道について お前に話すことも
Know we loved to hit the road and laugh
俺たちは愛してる 前に進み笑い合うことを
- Damn「クソ、畜生」
- who knew「意外だ、驚きだ」
- be through「~を終える」
- hit the road「出発する」
この歌詞は、ワイルドスピードのスタッフや亡くなったポール・ウォーカーと親交が深かったドミニク役のヴィン・ディーセルの視点から書かれている。
「who knew」は「誰が知ってる=誰も知らなかった=意外なこと」という慣用表現。
「all the planes we flew」は『ワイルドスピード・スカイミッション』の見せ場として、飛行機から車で降下するというシーンがあることを思い出させる。
また『ワイルドスピード』というシリーズ全体を通して世界中を舞台にしている点や「Good things we've been through」と同じく世界を股にかけて大ヒットしたワイルド・シリーズの成功を仄めかすともいえる。
「another path」は共に道を走ってきたはずのお前が
- 別の道(=天国へと続く道)
自分たちが成し遂げた成功を含め、こんな別れ方をお前とすることになり、それを俺が語るような日が来るなんてビックリだよな(=who knew)という文脈で解釈した。
But something told me that it wouldn't last単語はでも 何となく続かないってわかってたぜ
Had to switch up, look at things different, see the bigger picture
切り替えなきゃならねぇってさ
視点を変えて もっと広い視野をもてよって
- something told me「何となく~だと思う」
- last「続く」
- switch up「切り替える」
二人は、ワイルドスピードの中で「we loved to hit the road and laugh」というキャラクターを演じてきた。
だが、俺たちのこんな危険な生活が続くわけもない(実際、亡くなったポールが演じていた主人公も、二児の父親となり、危険な生活を止めて家庭に帰る)といった予感。
Those were the days hard work forever pays単語はあの頃は良かったな
必死の努力はこれからも報われるし
now I see you in a better place
今の俺にはわかる お前はなかなか良い場所にいるってな
- Those were the days「あの頃は良かった」
昔を懐かしみながらも、俺たちが成し遂げてきたこと(=ワイルドスピードという作品)は今後も残り続ける。
「in a better place」は「天国」を仄めかしてると思われる。
How could we not talk about family when family's all that we got?亡くなったポールは「友人」というよりも「家族」どうして家族を語らずにいられる? 俺たちが得たのはそれだけなのに
このワイルドスピードという作品を作り続けていく中で、自分たちが得たものは「家族(=それほど強い絆で結ばれた仲間)」だけだった。
そんな大切なヤツについて語らずにいられるわけないだろう、ということ。
実際、ワイルド・スピード7の中でヴィン・ディーセル演じるドミニクのセリフに
I don’t have friends. I got familyというものがあり、仲間を「家族」と呼ぶのがこのシリーズの1つの特徴。俺に友だちはいない いるのは家族だ
Everything I went through you were standing there by my side今まで成し遂げてきたすべてのこと、それを思い出す度にお前が横にいた。経験したすべて そこにお前がいた 俺の傍にいたんだ
And now you gonna be with me for the last ride
今も 行かなきゃな 俺と一緒に最後のドライブにさ
だから(お前が天国に行く)ラストドライブにも、俺と一緒に行かなきゃならねぇぜ、という意。
First you both go out your way2番の歌詞に関しては、亡くなったポール・ウォーカーの視点で書かれたものだという。はじめはお互いバラバラだったけど
And the vibe is feeling strong and what's
すごく気が合って
Small turn to a friendship, a friendship
少しずつ友情に変わり
Turn into a bond and that bond will never
友情は絆になって
Be broken and the love will never get lost
その絆は絶対に壊れないモンになった
映画上での二人の出会いが、刑事と強盗犯という対立する立場でありながら、友情を築いてしまうというワイルドスピードの原点を想起させる歌詞。
単語は
- vibe「波長」
- what's small「小さなもの=徐々に」
- bond「絆」
- lost「失われる」
And when brotherhood come first then the line単語はこの愛は絶対に失われない
兄弟のような強い絆があれば
Will never be crossed, established it on our own
行く先でぶつかることも決してない
When that line had to be drawn and that line is what
自分たちで道を切り開いてきた
そうしなきゃならねぇときは
We reach so remember me when I'm gone
その道こそが 俺たちの到達点なんだ
だから覚えていてくれよ 俺が行っちまっても
- brotherhood「兄弟愛」
- cross「交差する」
- establish「確立する、築く」
「brotherhood」は1番で「family(家族)」と歌っていることを踏まえて「(兄弟愛のような)強い絆」と和訳した。
「line」は「(線のように続く「絆」をも想起させるような)道」の意で解釈した。
強い絆があれば互いを思いやり前に進むため、どれだけ二人がスピードを出して飛ばしても「cross」ぶつかることはない。
ワイルドスピードという作品を一から築いてきたように、絆を結び、前へと歩み続けた。
その描いてきた道筋こそが、到達点だということ。
「I'm gone」は「もう行くよ(=ここにはいられないよ)」というニュアンスなので、亡くなったポール・ウォーカーの視点で「俺を忘れないでくれ」と語っている。
また、これまで築いてきた道(=ワイルドスピードという作品)を通して、自分が天国に行ってしまっても思い出してくれ、と歌を聴くファンに語り掛けてるような視座である。
So let the light guide your way hold every memory単語はだからお前は光に導かれ
全ての思い出を手に 行くんだ
As you go and every road you take will always lead you home
お前が選ぶ道はどれも いつだって家へと通じてるから
- as「~するとき」
- lead「導く、通じる」
「光」は車のヘッドライトに加えて、天国からの導きの光をイメージさせる描写。
「every road you take will always lead you home」は、帰路につく途中に車で事故死したポール・ウォーカーが進む(天国への)道は、ちゃんと家に続いている(=無事に安息の地に帰れる)と読める。
「family」や「brotherhood」という歌詞から、お前のいる天国にいつか俺たち(=family)も向かう。
だから天国もお前の「home」になる、その道を進めば今度はちゃんと家に帰れるさ、とも読めるだろう。
和訳した感想
ということで今回はCharlie Puth(チャーリー・プース)の- See You Again(シー・ユー・アゲイン)
を和訳しました。
これはいい曲ですね。
映画ファンでなくても泣ける曲なのではないでしょうか。
実際『ワイルドスピード・スカイミッション』のラストは、ポール・ウォーカーに捧げられたものになっています。
代理に弟が演じてたり、CG合成の場面があるようなのですが、特に違和感がなかったです。
途中で主人公演じる俳優が事故死する、という異例のトラブルを乗り越えて、シリーズの中では『スカイミッション』が一番良い出来になってるとすら思いました。
(監督が良かったのかな)
個人的に好きなのは『ワイルドスピード2』だったりするんですよね。
単純で典型的なバディもので、何も考えずに見れる良さがある気がします。
3から立て続けにジャスティン・リンという監督に変わり、一気にシリアス・テイストになります。
個人的にはこの流れがあまり好きではない…
スカイミッションは一時的に『SAW』の監督になるんですが、アクションシーンの撮り方とか断然こっちの方が好みですね。
ちなみにこの曲は、当初サム・スミスが歌うことを想定して作っていたそうで、作曲者のチャーリー・プースも自分が歌うとは思っていなかったそうです。
この曲を通じて彼は、初めて自分はプロデューサーや作曲者でなく、アーティストになりたいと気づいたとも語っています。
エド・シーランの「Shape of You」などもそうですが、作曲・プロデューサーとしての才をもつアーティストは、自分が歌うつもりなく作った曲を歌ったら大ヒットしてしまったという話があり、面白いですね。