洋楽日和

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『We Are The World』USA for Africa 歌詞和訳|『ウィ・アー・ザ・ワールド』

今回は、USA for Africa の

  • We Are The World(ウィ・アー・ザ・ワールド)

という曲を和訳します。

直訳すると「私たちが世界だ」という意味ですが、今あるこの世界は私たちが生み出している。

そこにはアフリカの貧困も含めた悲劇、不条理、苦しみなどもあり、その全てを含めた「この世界」が他人事ではなく「私たち」が生み出しているものなんだ、という責任を感じるフレーズです。

この曲は30年以上に渡り、1億ドル以上(軽く100億円以上)の寄付金調達に成功している非常に有名なチャリティー・ソングですね。

聞いたことがあるけれども歌詞の意味がわかっていないという人もいると思いますので、参考になれば幸いです。

USA for Africa(USAフォー・アフリカ)とは?

USA for Africa(USAフォー・アフリカ)とは、1985年にアメリカのスーパースターが一堂に会したプロジェクトの名称である。

アフリカ飢餓救済のチャリティーソング「We Are The World」をリリースした。

発起人はライオネル・リッチーである。

その他にマイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダー、ビリー・ジョエルといった大物アーティストが呼びかけに応じ、最終的に総勢45人のアーティストが参加した。

参加メンバー一覧はこちら。

曲が完成するまでの流れは、以下のドキュメンタリーに詳しい。


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また、2010年1月ハイチでマグニチュード7.0の地震が発生した際に、被災者支援のために別キャストによるリメイクが25年ぶりに発売された。

ジャスティン・ビーバーやアダム・レヴィーン、セリーヌ・ディオンなどが参加している。

参加メンバーなど詳しい情報はこちら。


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We Are The World(ウィ・アー・ザ・ワールド)という曲について

We Are The World(ウィ・アー・ザ・ワールド)は、1985年にアメリカで発売された曲。

アフリカの飢餓と貧困を解消する目的で作られたキャンペーンソングであり、総勢45人のアーティストが参加した。

作詞・作曲はマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが担当している。

アメリカ国内でシングル400万枚、アルバム300万枚を記録。

企画全体で6300万ドルの収入を達成し、すべての印税はチャリティとして寄付された。


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We Are The World(ウィ・アー・ザ・ワールド)の歌詞

There comes a time
When we heed a certain call
When the world must come together as one
There are people dying
Oh, and it's time to lend a hand to life
The greatest gift of all

We can't go on
Pretending day-by-day
That someone, somewhere soon make a change
We're all a part of God's great big family
And the truth, you know, love is all we need

We are the world
We are the children
We are the ones who make a brighter day, so let's start giving
There's a choice we're making
We're saving our own lives
It's true we'll make a better day, just you and me

Oh, send them your heart
So they know that someone cares
And their lives will be stronger and free
As God has shown us by turning stones to bread
And so we all must lend a helping hand

We are the world
We are the children
We are the ones who make a brighter day, so let's start giving
Oh, there's a choice we're making
We're saving our own lives
It's true we'll make a better day, just you and me

When you're down and out, there seems no hope at all
But if you just believe there's no way we can fall
Well, well, well, well let us realize
Oh, that a change can only come
When we stand together as one, yeah, yeah, yeah

We are the world
We are the children
We are the ones who make a brighter day, so let's start giving
There's a choice we're making
We're saving our own lives
It's true we'll make a better day, just you and me

We are the world
We are the children
We are the ones who make a brighter day, so let's start giving
There's a choice we're making
We're saving our own lives
It's true we'll make a better day, just you and mee

We are the world (are the world)
We are the children (are the children)
We are the ones who'll make a brighter day, so let's start giving (so let's start giving)
There is a choice we're making
We're saving our own lives
It's true we'll make a better day, just you and me

Oh, let me hear you!

We are the world (we are the world)
We are the children (said we are the children)
We are the ones who'll make a brighter day so let start giving (so let's start giving)

There's a choice we're making
We're saving our own lives
It's true we'll make a better day, just you and me, come on now, let me hear you

We are the world (we are the world)
We are the children (we are the children)
We are the ones who'll make a brighter day so let's start giving (so let's start giving)
There's a choice we're making
We're saving our own lives
It's true we'll make a better day, just you and me, yeah

We are the world (we are the world)
We are the children (we are the children)
We are the ones who'll make a brighter day so let's start giving (so let's start giving)

There's a choice we're making
And we're saving our own lives
It's true we'll make a better day, just you and me

We are the world (are the world)
We are the children (are the children)
We are the ones who'll make a brighter day so let's start giving (so let's start giving)

There's a choice we're making
We're saving our own lives
It's true we'll make a better day, just you and me

We are the world, we are the world (are the world)
We are the children, yes sir (are the children)
We are the ones that make a brighter day so let's start giving (so let's start giving)

There's a choice we're making
We're saving our own lives
It's true we'll make a better day, just you and me, ooh-hoo!

We are the world (dear God) (are the world)
We are the children (are the children)
We are the ones that make a brighter day so let's start giving (all right, can you hear what I'm saying?)
There's a choice we're making, we're saving our own lives

We Are The World(ウィ・アー・ザ・ワールド)の歌詞和訳

時が来た

ある呼びかけに 耳を傾ける時が

世界が一つになるべき時が来たんだ

今まさに死にゆく人々がいる

だから手を差し伸べるときなんだ

命という何よりも素晴らしい贈り物に向けて

偽り続けることは 日々できなくなる

どこかの誰かが パッと状況を変えてくれるだなんて

私たちは皆 神様の一部で 大家族なんだ

真実に 気づいているでしょう

愛こそが必要だと

私たちが この世界

私たちは その子ども

より輝しい一日を生み出せる者なんだ

だから与え始めよう

自らが生み出す選択肢があり

自らの命をその手で救っていく

それこそが真実 より良い日にしよう

あなたと私で

あなたの心を届けよう

彼らも気づく 誰かが気にかけてるってこと

彼らの命を より強く自由にするんだ

神様が石をパンに変えることで

示してくださったように

私たちも皆 救いの手を差し伸べるべきなんだ

サビ繰り返し

どん底で

救いが何一つないように思えても

信じさえすれば

決して倒れることはない

さぁ 叶えよう 変化が起きるのは

私たちが一つになって立ち上がる時だけなんだ

サビ繰り返し

和訳のチェックポイント(文法・単語など)

以下、和訳のチェックポイントをまとめておく。

なお、曲の一人称「I」に関しては男女混合ボーカルのため「私」を採用した。

同じく二人称「you」も「世界中のあらゆる老若男女」に語りかけていることを前提に「あなた」を採用した。

There comes a time

時が来た
When we heed a certain call

ある呼びかけに 耳を傾ける時が

When the world must come together as one

世界が一つになるべき時が来たんだ

単語は

  • There comes a time when~「~の時が来た」
  • heed「心に留める、気をつける」
  • a certain「ある~」

ここでの「a certain call」を「アフリカの子どもたちの叫び声」といった解釈があるかもしれないが、文脈や「a certain」という表現から”チャリティをしよう”という「呼びかけ」そのものを指すと考えた。

つまりリスナーに対して「a certain call(アフリカの貧困貧困サポートしようぜ、といった類の声)」に耳を傾ける時が来たんだよ、とナチュラルに呼びかけている。

かつ「チャリティーソングを作ろう」という声に自分たちが耳を傾けて、今まさに立ち上がったという出だしと読める。

There are people dying

今まさに死にゆく人々がいる

Oh, and it's time to lend a hand to life

だから手を差し伸べるときなんだ

The greatest gift of all

命という何よりも素晴らしい贈り物に向けて

単語は

  • it's time to「~する時が来た」
  • lend「貸す」
  • of all「すべての中で」

「life」を補足する内容として「The greatest gift of all」が続いている。

We can't go on
Pretending day-by-day

偽り続けることは 日々できなくなる

That someone, somewhere soon make a change

どこかの誰かが パッと状況を変えてくれるだなんて
We're all a part of God's great big family

私たちは皆 神様の一部で 大家族なんだ

And the truth, you know, love is all we need

真実に 気づいているでしょう

愛こそが必要だと

単語は

  • go on~ing「~し続ける」
  • pretend「ふりをする、偽る」
  • day by day「日に日に」

「pretending(偽る)」の内容が「that」以下になる。

つまり「何処かの誰かが(自分は何もしなくても)マズイ状況を変えてくれるだろう」と自分自身に言い聞かせて、見て見ぬ振りをし続ける様を表す。

「love is all we need」の「all」以下は補語となっていて(=onlyのようなニュアンス)英語でよく使われる。

特にこの一文は、ビートルズ「All You Need Is Love」を彷彿させるものがある。

ちなみに「All You Need Is Love」の作曲者であるジョン・レノンは、この企画が行われた当時(1895年)既に死去している(1980年没)

サビは

We are the world

私たちが この世界

We are the children

私たちは その子ども

We are the ones who make a brighter day, so let's start giving

より輝しい一日を生み出せる者なんだ

だから与え始めよう

「We are the world」というのは「私たちがこの世界」を創り出しているということ。

美しく清いことだけでなく、アフリカの貧困も含めた悲しみ、不条理、格差、この広い世界の残酷さもすべて含めて「私たち」なのである。

※なぜ「our world」ではなく「the world」なのかという問いに関しては、この解説が良いと思った。

だからこそ、そういった負の側面も引き受けないといけない。

この世界を変えるには、私たちが行動するしかない。

 「the children」というのはこの世界に産み落とされた、神の子である私たちというニュアンスと捉えた。

文法的に補足すると「the ones」は「人」を意味する。

どんな人かを「who」以下の関係詞が補足しているということ。

There's a choice we're making

自らが生み出す選択肢があり

We're saving our own lives

自らの命をその手で救っていく

It's true we'll make a better day, just you and me

それこそが真実 より良い日にしよう

あなたと私で

「a choice we're making」なので、選択権は常に自分にある(=やるかやらないかは自分次第だということ)

人々を助けることで他者の命を救済する。

それだけでなく、人々と助け合うことで自らの命をも救済していくことができる。

そうやってより良い一日を、一人でも多くの人が幸せになる未来を作ろう、頑張るのは私だけじゃない。

今この曲を聞いてる「あなた(you)」も一員だよ、という流れ。

2番は

Oh, send them your heart

あなたの心を届けよう

So they know that someone cares

彼らも気づく 誰かが気にかけてるってこと

And their lives will be stronger and free

彼らの命を より強く自由にするんだ

As God has shown us by turning stones to bread

神様が石をパンに変えることで

示してくださったように

And so we all must lend a helping hand

私たちも皆 救いの手を差し伸べるべきなんだ

単語は

  • send ~…「~に…を届ける」
  • as「~ように」
  • by「~によって」
  • turn A to B「AをBにする」
  • bread「パン」

「know that」の「that」以下が「know(気づく)」の内容になる。

誰かが自分たちを気にかけている(心配している)と気づくことで、他者の優しさを知り命の灯火がより強く燃えるだろうということ。

イエス・キリストが石をパンに変えられるというのは、聖書「荒野の誘惑」という話に由来する(が、実際は悪魔の「石をパンに変えよ」という誘惑を拒絶しているので石をパンには変えていない)

真偽は別として、ここでは無償で(自分の損得は考えずに)人を救おう、という意味。

3番は

When you're down and out, there seems no hope at all

どん底で

救いが何一つないように思えても

But if you just believe there's no way we can fall

信じさえすれば

決して倒れることはない

Well, well, well, well let us realize

Oh, that a change can only come

さぁ 叶えよう 変化が起きるのは

When we stand together as one, yeah, yeah, yeah

私たちが一つになって立ち上がる時だけなんだ

単語は

  • down and out「どん底で、窮乏して」
  • seem「~ように思える」
  • no~at all「全く~ない」
  • there's no way~「~は絶対にありえない」
  • realize「実現する」

「there seems」の「seems」はbe動詞と同じような役割(=つまりthere is(are)と同じ意味合い)

「realize(実現する)」の内容が「that」以下である。

(この曲を歌っている私たち、それからこの曲を聞いているあなた全員を含めた)「we」が一つになって力を合わせることで、変化を起こすことができるんだという流れ。

和訳した感想

ということで今回は、USA for Africa(USAフォー・アフリカ)の

  • We Are The World(ウィ・アー・ザ・ワールド)

を和訳しました。

こういったシンプルな歌詞は、逆に訳すのが難しいなと感じます。

「We are the world」にはいろいろな訳があると思いますが、個人的にはできるだけ直訳に近いものが好きなので、原文に沿うように意識しました。

また、できるだけ歌い手の性別や年齢を想像させない和訳に努めたつもりです。

誰もが歌い手になれる(=そして誰もが支援者になれる)この曲で「we(私たち)」が繰り返されるのは、手をつないで円を作るように、この世界に多様な人々が共生し助け合うことの大切さを強調して説いているからだと感じました。

和訳してみて、改めて良い曲だなと感じたので、少しでも歌詞の良さが伝わればと思います。

余談なのですが中学生の頃、英語の先生が洋楽好きで。

いつもギター片手に教室に入ってきて、いつも一人で歌いだして。

授業ほぼ完全放棄で、マイケル・ジャクソンのMV見てるだけみたいな感じだったんですよ(汗)

その流れで「We are the world」のドキュメンタリーを見た記憶があります。

私はその先生が苦手だったので、正直「ちゃんと授業してくれよ」と思っていたのですが。

大人になると中学校の時に習った授業内容なんて何一つ覚えていない。

でも、その先生に見せられたMVや暗記させられた洋楽の歌詞だけはガッツリ覚えてたりする(笑)

そう思うと教師のできることって、ほんの僅かなことなのかもしれませんね。